家族信託の活用事例 | 安西総合事務所

家族信託の活用事例


実際にあったご相談・設計例をご紹介します

家族信託は、ご家庭の事情や資産内容によって、設計の形も目的もさまざまです。
以下に、代表的な3つのケースをご紹介します。


📘 ケース1:認知症に備えた財産管理

背景:80代の親が一人暮らし。最近、物忘れが目立つようになってきました。

目的:将来の判断能力の低下に備えて、子が預金や不動産を管理できる仕組みを整えておきたい。

信託設計:委託者である親が、受託者である長男に対し、預金や自宅不動産を信託財産として託しました。信託開始時に、親から信託するお金を長男が受け取り、専用の信託口座で管理。自宅不動産も信託名義となり、長男の判断で維持管理や将来的な処分ができるように設計されています。


🏠 ケース2:共有不動産の円滑な管理・処分

背景:父親の遺産として兄弟3人が共有名義で不動産を相続。使い道や売却方針で意見が合わず、管理費の負担も不公平に。

目的:共有状態を解消して、代表者が一括して売却・運用をできるようにしたい。

信託設計:兄弟3人が委託者兼受益者となり、不動産を信託財産として、次男を受託者に指定。売却や管理、収益分配については信託契約で詳細に定められ、実務上のトラブルを避けられるように設計されています。


👶 ケース3:障がいのある子の将来支援

背景:親として、知的障がいのある子の生活を、親亡き後も守ってあげたい。

目的:生活費などの資金を安全に管理・給付し、本人が困らないようにしてあげたい。

信託設計:委託者である親が、自宅の売却資金や預貯金を受託者(兄)に託し、障がいのある子を受益者として信託。毎月の給付額や医療費の支払いなどを契約で定め、信託監督人も設置。制度としての安心感と柔軟な支援が両立されています。



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